1: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:22:48.591 ID:oszKd+vhp.net
二日目
ニートぼく「なかなかよくならんね」
母ちゃん「うん。母ちゃん今日もご飯いらんからね」
ぼく「なにいっちょんの! 今日は無理してでも食べなきゃいけんよ」
一週間後
ぼく「母ちゃん病院いった?」
母ちゃん「もう何回も行きよんよ」
一ヶ月後
ぼく「すごい長引くね」
母ちゃん「たかし…母ちゃんの話を聞いてくれる?」
3: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:24:05.638 ID:huzQdkmxa.net
一年後そこには元気に働くたかしの姿が!
4: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:24:13.505 ID:Up5DQf2c0.net
肺炎かな
6: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:24:46.384 ID:rW5L7Ddh0.net
母ちゃん「実は赤ちゃんができたんよ」
7: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:25:52.821 ID:oszKd+vhp.net
母ちゃん「母ちゃんそろそろだめなんよ」
ぼく「うん?なにが」
母ちゃん「母ちゃんそろそろ死ぬんよ お医者さんからもそう長くないって言われてるんよ」
ぼく「うそだ~」
母ちゃん「本当よ あんたに財産残してあげたかったけど、ほとんどないのが心残り あんた大丈夫よね 母ちゃんいなくなっても大丈夫よね?」
ぼく「…大丈夫!!大丈夫!!へへん!!大丈夫!!」
母ちゃん「できる限り母ちゃんが生きてる間に仕事見つけて安心させて」
ぼく「うん!頑張る!!」
8: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:27:44.903 ID:huzQdkmxa.net
ぼく「えーっと、『株 始め方』で検索っと…」カタカタ
9: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:29:40.310 ID:Gdf1Ntg90.net
これはどういう気持ちで読めばいいの?
10: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:29:44.552 ID:oszKd+vhp.net
そうしてぼくくんの就活が始まった
面接官1「今まで仕事したことないと…?この十年間? なにしてたの? 家事手伝いか…うちじゃちょっと雇えないね」
面接官2「うーんここは君ような人が来る場所じゃないよ」
面接官3「誰でもウェルカムだよ! 日本にはほとんど帰れないけどいいよね!?」
面接官4「じゃあほら◯◯ぶって 戦力になるかやってみて」
面接官5「ウホウホウホウホ!ウホホホ!」
12: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:32:54.757 ID:260XEvVuM.net
はやくかけ
13: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:33:06.451 ID:Wn2NeRjl0.net
これ実話?
14: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:33:29.383 ID:oszKd+vhp.net
ぼくは絶望した
冬の寒さがいつもに比べてより一層寒く感じた
心に積もっていく雪が僕の足取りを重くした
家に帰って報告する度に母ちゃんは笑顔でいてくれる
母ちゃん「あんたも頑張ったらできるんね 母ちゃんその姿が見れただけでも幸せもんやわ」
15: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:38:09.818 ID:oszKd+vhp.net
そしてついに病院にいくお金も尽きた
ぼくはなんとか見てくれる病院がないかよる母ちゃんを背負って病院を回った
ぼく「すみませんお金ないんですが診てくれないですか? すみませんすみません!!」
どこも門前払いされ、ぼくと母ちゃんは立ち尽くした
母ちゃん「もういいんよ あんたのその姿が見れた これほどの贅沢はないんよ もうこれで悔いはない 神様もここまであたしの命長引かせてくれたんよ」
ぼく「なにいってるんだよ!! まだ全然じゃないか!ぼくはまだ何も始まってないし、何も恩返しできてない!!」
母ちゃん「何泣いてんの 今まで散々あんたを生んでよかったなと思ったよ 笑ったし、怒ったし、悲しんだし いろいろあったけど、こんな幸せなことあんたなしではありえなかったんよ」
16: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:40:59.763 ID:oszKd+vhp.net
ぼく「いいやまだだ! もっと贅沢な幸せを母ちゃんに感じてもらうまでは死なせんよ!!」
ぼくは再び母ちゃんを背負って病院を回った
もう歩き慣れた街とはだいぶ外れ
街灯もなく、暗く寂しい道をずっと歩いた
病院があるかも知らず、でも帰るわけにもいかずにぼくはとにかく歩いた
歩いた
歩いた
18: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:47:18.221 ID:oszKd+vhp.net
そして行き着いた先は月明かりを受け輝いてる海についた
こういう心境の時に見る海はものすごく美しくて、寂しかった
ぼくは母ちゃんに声をかけた
ぼく「もういいよね ぼくたちは幸せだった あんなことやこんなことがあってすごい楽しかった いい人生だった ごめんね母ちゃんだけに辛い想いをさせて…」
母ちゃんから返事がないことは分かっていてぼくは喋り続けた
ぼく「でももうこれで解放される 母ちゃんらありがとう」
冷たい水は強く僕の首を絞めると共に痛覚を麻痺させて痛みや苦しみを和らげてくれた
意識が遠のき、暗く寂しい闇に包まれていく気がした…
19: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:49:42.014 ID:kBZ+aKD8d.net
かーちゃん熟睡でわろた
20: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:51:01.914 ID:oszKd+vhp.net
意識が遠のく…暗い…闇…一筋の光…光…? ぼくは気づくとその光を追っていた
そしてその光に追いつくとそれを強く抱きしめた
その瞬間
チュンチュン
母ちゃん「たかし~!!遅刻するわよ~!!」
起きると時計は7時を過ぎていた
急いで朝シャンを済ませ学校に向かった
途中コンビニよってパンとコーヒー牛乳買った
遅刻ぎりぎりに席についた
22: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:54:18.776 ID:oszKd+vhp.net
友達「お前今日ぎりぎりだったな!」
ぼく「まじで危なかった なんかすごい長い夢を見てた気がする」
友達「夢ってすぐ忘れる時あるよな 長い時間見てたにもかかわらず記憶に残らないんだぜ」
ぼく「不思議だよなあ」
17: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2018/12/14(金) 14:43:12.818 ID:lVr721mtd.net
引用元:http://viper.2ch.sc/test/read.cgi/news4vip/1544764968/
negigasuki
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