古屋 ネット


    1: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2015/09/04(金) 13:43:03.86 ID:???*.net


    no title
    古谷経衡 | 評論家/著述家
    2015年9月3日 23時36分


    佐野研二郎氏がデザインした五輪エンブレムの白紙撤回が決まったことについて、既に使用された事例の損害賠償問題など、いまだにその余波がくすぶっている。

    佐野氏のエンブレムデザインの是非はともかくとして、私が注目したのは9月1日に組織委による「一般国民の理解が得られない」などとした一連の撤回理由である。

    「一般国民」とは誰か、ということが明確にならないまま、言い換えるのなら「ネットで炎上したので、白紙撤回しました」という真意を「一般国民」に巧妙に置き換えて撤回理由を説明していた。
    この物言いからは、2ちゃんねるをはじめとしたネットの声が、いつのまにか一般国民に置き換えられ、それがまるで世論であるとでも錯覚しているようだ。

    ネットの声は世論なのか。ネットの声は一体何を代弁しているのか。
    ネットの声や書き込みが世論とイコールなら、たしかに組織委の撤回理由はわからなくはない。
    だが私はそこに猛烈な疑問を感じる。ネット世論と現実の世論には、確実に乖離があるはずだ。
    この問題を今一度、検証してみよう。


    ・ほとんどのユーザーはROM専
    ネット上の書き込み、ネット上のコメントが「ネット世論」の主要因を形成しているならば、一体、ネットを使うネットユーザーのうちのどのくらいの人々が「熱心に書き込みを行っているのか」探る必要がある。

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    *インターネット白書2012を基に作成。拙著『インターネットは永遠にリアル社会を超えられない』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、P.47より引用

    図は、ソーシャルメディアの投稿頻度を示したものである。
    特に、赤線で囲ったメディア「フェイスブック、ツイッター、掲示板」の投稿頻度の割合に注目したい。

    これらのメディアに「1日に5回以上投稿する」と答えた熱心なユーザー(一番左の黒色で示す)は、それぞれフェイスブック(2.1%)、ツイッター(12.9%)、掲示板(2.5%)と、圧倒的に少数である。
    仮にこれを「1日に1回以上」(左から三番目の範囲までの合計)と幅を広げても、例えば掲示板では全体のわずか(7.6%)と1割にも満たないのが実態だ。

    これらのソーシャルメディアの内、「書き込みや投稿をしたことがない」と答えたユーザーは、掲示板では(61.9%)、動画共有サイトでは(75.7%)にのぼる。

    少なくとも、大多数のユーザーは、これらのメディアの中ではヘビーユーザーとは程遠く、特に今回の五輪エンブレムに代表される「炎上」の震源地となりやすい掲示板では、6割以上のユーザーが「みている(読んでいる)だけ」、つまり俗にいう「ROM専」(Read Only Member=読むだけのユーザー)であるということが分かるだろう。

    これをみても分かる通り、概ね1割に満たないユーザーの「狂騒」を「一般国民」や「世論」に置き換えるのは無理があるのではないだろうか?


    ・ネットの声と世論の乖離
    ネットの声と実際の世論が乖離している例でもっとも顕著なのは国政選挙の結果だ。
    2014年12月の衆院解散総選挙を受けて、投票前に実施されたBLOGOSのネット世論調査では、「比例代表での投票先」の第2位に、「次世代の党」(16.8%)が躍り出た(1位は自民党の27.5%=調査人数1,350人)。

    また2014年10月21日に行われたニコニコ生放送での大規模なネット世論調査(調査人数約10万1,000人)によると、政党支持率では次世代の党が5.0%を獲得、共産党の3.0%を追い抜き、ここでも2位に踊りでた(1位は自民党の40.5%)。

    ではこのネットの声は実際の世論ではどう発揮されたのかというと、言わずもがな2014年12月の衆院選挙で、ネットで第二党の地位を誇った次世代の党は、小選挙区でかろうじて2議席を獲得したが、比例代表では全国で約131万票を獲得したにとどまり、比例獲得議席は0であったことは記憶に新しい。
    結果、同党の獲得議席は、ネットでは全く人気がなかった社民党の2議席と同数だった。

    ネット上での熱狂的な支持と、現実の世論が、如何に乖離しているかが証明された結果であるといえる。
    参考記事→総選挙「唯一の敗者」とは?「次世代の党」壊滅の意味とその分析(2014.12.15 YAHOOニュース)

    http://bylines.news.yahoo.co.jp/furuyatsunehira/20150903-00049142/


    ※続く