n736958294927493t82748023917281262


    1: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2014/01/26(日) 17:52:48.46 ID:N/XNzYYa0

    毎年夏、俺は両親に連れられて、祖母の家に遊びに行っていた。
    俺の祖母の家のある町は、今でこそ都心に通う人のベッドタウンとしてそれなりに発展しているが、
    二十年ほど前は、隣の家との間隔が数十メートルあるのがざらで、
    田んぼと畑と雑木林ばかりが広がる、かなりの田舎だった。
    同年代の子があまりいなくて、俺は祖母の家に行くと、いつも自然の中を一人で駆け回っていた。
    それなりに楽しかったのだが、飽きることもままあった。
    小学校に上がる前の夏のこと。
    俺は相変わらず一人で遊んでいたが、やはり飽きてしまって、いつもは行かなかった山の方へ行ってみることにした。
    祖母や親に、「山の方は危ないから言っちゃダメ」と言われていて、それまで行かなかったのだが、
    退屈にはかなわなかった。
    家から歩いて歩いて山の中に入ると、ちょっとひんやりしていて薄暗く、怖い感じがした。
    それでもさらに歩いていこうとすると、声をかけられた。
    「一人で行っちゃだめだよ」
    いつから居たのか、少し進んだ山道の脇に、僕と同じくらいの背丈で、髪を適当に伸ばした女の子が立っていた。
    その子は着物姿で、幼心に変わった子だなと思った。
    「なんで駄目なの?」
    「危ないからだよ。山の中は一人で行っちゃ駄目だよ。帰らなきゃ」
    「嫌だよ。せっかくここまで来たんだもん。戻ってもつまらないし」
    俺はその子が止めるのを無視していこうとしたが、通りすぎようとしたときに手をつかまれてしまった。
    その子の手は妙に冷たかった。
    「……なら、私が遊んであげるから。ね?山に行っちゃ駄目」
    「えー……うん。わかった……」
    元々一人遊びに飽きて山に入ろうと思い立ったので、女の子が遊んでくれると言うなら無理に行く必要もなかった。
    その日から、俺とその女の子は毎日遊んだ。
    いつも、出会った山道のあたりで遊んでいたので、鬼ごっことか木登りとかがほとんどだった。
    たまに女の子が、お手玉とかまりとかを持って来て、俺に教え込んで遊んだ。



    2: 以下、名無しにかわりましてネギ速がお送りします 2014/01/26(日) 17:53:15.05 ID:Ru9+oCjL0

    長げーよ